改善力を身に付けるために管理者に知ってほしい発想法とは?続き
こんにちは、技術士(経営工学)のカスヤです。
工場の生産性向上指導を通して、
強く感じることは、
工場改善を推進する
強いリーダーが不足している
ということです。
そこで、
改善力を身に付けるために
管理者に
知ってほしい発想法を解説します。
本日から数回にわたり、
自ら改善リーダーになるために、
どのような考え方・発想を持てばよいかを
徹底解説していきます。
一見、
常識と反する内容と思えるかもしれません。
しかし、
一旦素直に受け入れて実施して頂ければ、
必ず成果が出ます。
前回までに紹介した発想法の復習
↓↓
改善力を身に付けるために
管理者に知ってほしい発想法とは?
それでは、いってみましょう。
改善力を身に付けるために管理者に知ってほしい発想法「外注に依頼せず内製化せよ」
多くの工場では
外注や協力会社に加工依頼をしています。
しかし、
単価が安いという理由だけで
外注にだしていませんか?
社内の生産能力が満杯だから
やむなく外注する、
という基本ルールを
守らなければなりません。
特に、
外注に出す原則は
自社技術ではできないもの、
生産量の問題に
限定しなければなりません。
日本の多くのメーカーは
概して外注に甘いです。
例えば、
客からの納期が5日なのに外注に、
まとまった量を
10日でつくらせているケースが多いです。
この分、仕掛品在庫が増えてしまいます。
自社の生産性を向上させ、
浮いた要員に外注加工していたものを
やってもらえばただですよ。
そして、よく考えて下さい。
外注依頼は
本当にコストダウンになりますか?
単価の安い外注に依頼すると
コストダウンが図れる
というのは錯覚です。
社内で生産する場合は、
給料という固定費として
お金が発生します。
しかし、
外注に依頼する場合は、
その固定費に上乗せされ、
更にお金が外に出ていきます。
外注単価と社内単価を
比較してはいけないのです。
社内でやりきってしまえば、
実質的な追加コストは掛かりません、
ゼロです。
ここを理解せず、
社内に余裕があるにもかかわらず、
外注にどんどん仕事を出している
工場が本当に多いのは残念です。
改善力を身に付けるために管理者に知ってほしい発想法「標準時間を決めよ」
中小メーカーにおいては、
標準時間を定めず、
作業者に仕事をやらせています。
ここが大きな問題です。
また、
監督者自身が作業に
埋没していまっているケースが多く、
本来の監督者業務が
行われていません。
ここに最大のムダがあります。
標準時間は
一番早い人の時間で決めることが
合理的であり、
作業者の力量の平均時間で
決めるのは適切ではありません。
通常、
作業を一番早く正確に
できるのが監督者であり、
そうでなければ、
作業者にやってみせ、
訓練はできません。
標準時間の設定例として、
ある作業者が未だ監督者レベルに
届いていない場合は、
監督者のレベルの
1割増しの時間で
作業をしてもらうことです。
そして監督者の
レベルになるように訓練します。
これが監督者の主要な役割です。
作業の標準時間を決めて、
はじめて作業者の
正しい力量評価ができます。
そしてこの力量評価には2つあります。
- 1つ目は、
監督者の標準時間に対しての
上乗せ率で決まります。 - 2つ目は、
この定められた標準時間での
業務の達成度です。
監督者は
1日も早く監督者の標準時間で
作業させる訓練をしなければいけません。
そして、
監督者の標準時間の
短縮改善を進めていきます。
旧ブログはこちらからどうぞ。
http://pe-michanpapa.hatenablog.com/
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