中小企業の間違った生産管理のやり方【まとめ】
こんにちは、技術士(経営工学)のカスヤです。
最近、中小企業の生産管理のやり方についての相談が多いです。
「現場リーダーを育てたいがどうすればいいのか?」
「社内不良もクレームもなかなか減らない、どうすればいいか?」
「協力会社の納期遅れや品質不良が発生している!」
実は、皆さん、間違った生産管理のやり方をしているんです!
そんなあなたへ、
本日は中小メーカーのための正しい生産管理のやり方のまとめです。
私達がこれまで300社以上に適用してきた結果ですので、信頼性は十分あると思います。
毎回、実践すれば、新たな発見や気づきがあると思いますので、お楽しみに。
中小企業の間違った生産管理のやり方 【まとめ】
その前に、もう1つ考えてみます。
経営者も錯覚する
経営者も人間ですから、錯覚します。
しかし、経営者の錯覚を社内で指摘してくれる人はいないのです。
したがって、経営者は「社内で一番錯覚に気づきにくい人」になってしまうのです。
なので、錯覚していないかどうかを検証するために、
第3者の視点が必要になります。
(もちろん、私達コンサルもその一人です。)
では、経営者のあなたはどうしたらいいでしょうか。
ポイントは、事実の把握です。
・今、現場では何が起こっているのか?
・どういうルールで仕事をしているのか?
・そのルールは守られているのか?
等々、1つ1つ丁寧に現場で検証していくのです。
そうすれば、利益を減らす要因は何か、見えてくるようになります。
[ここで考えてみましょう]
・工場管理者は、それぞれの仕事の目的(何のためにやっているか)を説明できますか?
・もし明日から新しく会社をスタートするなら、今と同じやり方を選択しますか?
もう一つ錯覚を紹介します。
これはミュラー・リヤー錯視といわれるものです。
AとBの直線の長さは同じなのに、
矢印の形が違うだけで、なぜかBの方が長く見えます。
もちろんこれは錯覚です。
AとBを重ねれば同じ長さであることが分かります。やってみて下さい。
錯覚を見破るには、見るだけでなく、重ねるなどのアクションが必要です。
対象物を正しく認識するには、
人間の目はものを歪んで見るレンズであることを意識しなければ、
対象物の正しい姿をとらえることはできません。
自分の見たものが正しいと決めつけるのは危険なのです。
結局、常識打破が大きな改善をさせるのですが、
錯覚を見破ったときが常識打破をしたときなのです。
以上です。
ざっとまとめておきましょう
① 現場リーダーが作業に入らなければならない理由は、
作業から離れることで解決できる。
② クレームを減らすとは、不良品が顧客のもとへ届かないようにすることだ。
③ 正しい作業(条件・手順・時間)でやれば、品質が良くなりコストダウンにもなる。
中小企業の間違った生産管理のやり方 03
④ 外注加工依頼は品質保証依頼である。外注依頼品の受入検査は必要ない。
経営者も錯覚する。錯覚を見破るには多くの改善体験が必要である。
中小企業の間違った生産管理のやり方 04
次回は、改善活動の進め方を解説していきます。
あなたの工場でも悩んでいると思います。
お楽しみに。
旧ブログはこちらからどうぞ。
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