【間違いだらけの】生産管理|機械を止めるな、稼働率を上げろは間違い!

📉 「機械を止めるな」は間違い!
- 多くの工場が「機械を止めずに動かし続ける」ことで生産性が上がると誤解している
- 必要のない製品を作り続け、無駄な在庫(6,000万円分)を生んでしまうケースも
🏭 稼働率の誤った使い方
- B社では社長に良く見せるため、稼働率を指標にして毎日20個の部品を作成
- 実際は40日分の在庫があるのに、必要のない生産を継続 → 大量の在庫に
📊 「稼働率」は顧客が決める指標
- 稼働率=実際の生産高 ÷ 24時間フル稼働時の生産高
- 顧客の注文が少ないと稼働率は下がるが、それは仕方ない
- 稼働率を上げるためだけの生産はムダ
🎯 工場が注力すべきは「べき稼働率」
- べき稼働率=実生産 ÷ 計画生産
- 工場がコントロールできる指標であり、問題検出に役立つ
- 100%未満であれば原因を分析して改善すべき
📦 「稼働率=評価」という誤解が現場を苦しめる
- 稼働率を上げようと不要な製品を作り、在庫・仕掛品・残業が増える
- 作業者は「評価のため」に稼働率を上げがちだが、これは本末転倒
💸 高額機械=常に回すべきという思い込み
- 「7,000万円もした機械だから止めるのはもったいない」は誤り
- 回しても意味のない生産なら、費用対効果はむしろ悪化
🧠 「サンクコスト」の罠に注意
- 例:つまらない映画でも「3,000円払ったから最後まで見る」心理
- 投資済みのコストに引きずられて誤った判断をしてはいけない
- 機械投資も同様で、「回すこと」が目的になってはいけない
🔄 ものづくりの常識を疑え
- 伝統的な「止めるな文化」や「稼働率信仰」は危険
- 今こそ、工場改革・考え方のアップデートが必要!
📺 【まとめ】
- 稼働率を追うのではなく、べき稼働率を管理する
- サンクコストに惑わされず、本当に意味のある生産を見極める
- 誤ったモノづくりの常識をリセットし、工場改革を!
カスヤ多くの中小製造業の経営者や管理者が『機械を止める』と生産性が低下すると考えています
カスヤ例えば、機械加工A社の工場長は、機械を止めると作業者を叱ります
経営者はい、機械を止めるなと代々言われえてきたんです!
カスヤ作業者は機械と止めると叱られるので、加工する材料があると、
今必要でないものをどんどん作ってしまうんです
経営者私が叱りますからね!
カスヤとはいえ、社長、一旦話を聞いてくださいね
経営者そうですね。なぜ「機械を止めろ」と言われるのか、ぜひ教えてください
生産管理|機械を止めるな、稼働率を上げろは間違い!
カスヤさて社長、この結果、なんと製品在庫と仕掛品を約6,000万円分も作ってしまったので!ご存じでしたか?
カスヤこれは、いつ顧客に渡すか分からないものであり、在庫のムダです
経営者確かに・・・作ればそのうち売れると思っていたんだよ
経営者機械だって、7,000万円もしたんだ!止めたら何だかもったいない!とおもってね、そう思うだろ?
カスヤ気持ちは分からなくはないのですが・・・そして、工場の目標に「稼働率」を使用していますよね
カスヤ稼働率とは何でしょうか?
経営者工場の目標だよ、稼働率を上げることに努力してもらっているんだ
カスヤなるほど、まずは稼働率についてお話しますね
カスヤ稼働率とは、分子が実際にできた生産高、分母が24時間機械を動かしてできる計画生産高です
経営者え~!ということは、稼働率は工場でコントロールするものじゃ・・・ないんだね!
カスヤ流石、社長、おっしゃる通りです。稼働率とは、工場でコントロールするものではなく、顧客が決めるものなんですよ
カスヤつまり、顧客からの注文が増えれば稼働率は上がり、注文が減れば稼働率は下がります。
カスヤだから、顧客が今、必要としない・売上にならない製品を生産して、稼働率を高めても意味がありませんよね
経営者そうだね!じゃあ、工場が頑張った尺度はどうしらたいいのですか?
経営者それに、新しい機械で7,000万円もしたんだよ!
カスヤ社長、落ち着いてください、動画でじっくり説明しますから!
経営者そうですね!まずはしっかり見てみます。よろしくお願いします。
近江素晴らしい!新しい考え方に抵抗を示す経営者や管理者が多いんですよ!まずは、聞いてみるという姿勢が重要です。
経営者はい、早速お願いします。
カスヤ近江先生、その通りですよね。社長、重要なので最後までご覧くださいね!
カスヤちなみに、工場が頑張った尺度については、別の動画で詳しく説明していますので、ご覧ください。

