たった90日であなたの工場が黒字化する方法【利益とは何か】
こんにちは、技術士(経営工学)のカスヤです。
前回から、
儲かる工場づくりに役立つ“具体的な内容”
をお伝えしたいと思います。
そのテーマは、
- 工場が抱える2つの課題
- 「利益」とは何か
- 利益を生みだす瞬間
- 生産性の目標設定
- 「人財」とは何か
- 錯覚を見抜く力
- 改善のしくみづくり
- 最近のコンサル事情
- 工場管理の常識のウソ
等々です。
毎回、新たな発見や気づきがあると思います。
それでは、前回までの復習です。
① 課題とは、「あるべき姿」と「現状」の「ギャップ(差)」である。
② 工場の課題とは、「利益確保」と「人財育成」である。
③ 企業が継続するためには、「しくみ」が必要である。
④ 今の時代だから成功するやり方ではダメ、
誰でも、いつでも成功するやり方が絶対に必要である。
たった90日であなたの工場が黒字化する方法【中小企業の課題】
たった90日であなたの工場が黒字化する方法【中小企業のあるべき姿】
利益とは何か?
そもそも、利益とは何でしょうか?
辞書では、
利益とは「事業などをして得る儲け」と書かれています。
これに対して、
私達のコンサルにおける利益の定義とは、
『工場に残る現金』です。
この定義は、
売上総利益、営業利益、経常利益、
等の会計用語等とは違います。
大切なのは『現金』です。
少し考えてみましょう。
収入は現金で支払われていますよね?
工場長をはじめとする工場の管理者達は、
このことをしっかりと理解する必要があります。
つまり、
利益=工場に残る現金を増やすような仕事のやり方
をしなければならないということです。
それができれば、
収入(給与・ボーナス)を増やすことができますよね。
なぜなら、収入は現金で支払われるからです。
あなたが、お子さんにお小遣いをあげるとき、
大切になるのは家計簿の計算上の収支でしょうか?
違いますよね、
財布に現金が入っているかどうかですよね。
以前のエントリーでも触れましたが、多くの管理者は、
一度にまとめてつくると、原価が安くなり利益が出る、
と考えています。
もしかすると、あなたもそう考えているのではないでしょうか?
これは間違いであり、非常に危険な考え方です。
一度にまとめてつくると、どういうことになるか?
次に解説しますので、少し考えてみて下さい。
利益=工場に残る現金を増やすような仕事のやり方
私達のコンサルにおける利益の定義です。
一度にまとめて作は間違い、非常に危険な考え方だ!
さて、一度にまとめてつくると、
どういうことになりますか?
まず、工場から、
材料費・加工費・外注費などの現金がでていきます。
しかし、
製品が出荷されるまでは、工場に現金は入ってきません。
どうなりますか?
そうです、
工場に残る現金が減りますよね。
つまり、利益が減ります。
現金が減る=利益が減る
経営者にとっては、当たり前のことですよね。
ところが、多くの管理者は、
以下のように間違えた考えをしています。
「そのうち出荷されることは間違いない」
「だから、今のうち、生産しておいてもいいだろう」
彼らは、自分のお金を払うわけではなく、
自分のお金で材料を買うわけではありません。
ましてや、
売れなかったときの責任をとることもないわけですから、
どんどん作ることに全く抵抗がないのです。
- 製品をまとめてつくると原価が下がり、利益が出る。
- 材料をまとめて買うと単価が下がり、利益が出る。
これらは、一見利益を増やす行為にみえるかもしれません。
しかし、
実際は利益を減らす行為に他なりません。
大切なので、もう一度言います。
現金が減る=利益が減る
[ここで少し考えてみましょう]
あなたの考える『利益』の定義はなんですか?
あなたの工場では、
利益が増える(現金が減る)仕事のやり方をしていますか?
旧ブログはこちらからどうぞ。
http://pe-michanpapa.hatenablog.com/
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