改善活動の進め方 【ゼロベース発想法】
こんにちは、技術士(経営工学)のカスヤです。
最近、改善活動の進め方についての相談が多いです。
「テーマは?どれくらいの頻度でやるの?」
「活動に参加しない人が多いが、どうすればいいか?」
「そもそも改善の進め方が分からない!」
更には、
「思うように進まない」、「うまくいかない」、「成果が出ない」…
実は、皆さん、間違った改善活動のやり方をしているんです!
そんなあなたへ、
引続き改善活動の進め方について解説します。
私達がこれまで300社以上に適用してきた結果ですので、信頼性は十分あると思います。
*前回お伝えした、改善活動の進め方【改善の進め方】は以下を参照下さい。
改善活動の進め方 【改善の進め方】
毎回、実践すれば、新たな発見や気づきがあると思いますので、お楽しみに。
改善活動の進め方 【ゼロベース発想法】
さて、1日改善会を実践してみましたか?
実施された方は、その効果を実感されているはずです。
改善活動の進め方 【改善の進め方】
本日はもう一つ、改善活動を成功させるための考え方を紹介します。
ゼロベース発想
いったん頭の中を白紙にして考える方法です。
これは「改善」というより「開発」になります。
例えば、5人でやっている作業を3人でできるよう「改善」しようとすると、
どうしても「人を少なくするにはどうするか」という考えが先に出てきます。
では、これに対して「ゼロベース発想」で考えてみましょう。
まず「5人でやる作業」をいったん白紙にします。
次に「3人でやる作業」を新たに「開発」するのです。
どうでしょうか?
全く違いますよね。
私は「ゼロベース発想」で「3人作業」を「1人作業者」
の複数台持ちを「開発」した経験があります。
実際の現場では、いきなりレイアウトを変えることは難しいですから、
模擬工程(同じ面積で机や段ボールを機械とみなして使う)でやってみるのです。
「本当にできるのか?」という作業者の不安も払拭できるので、
このようなステップを踏むことも「ゼロベース発想」のポイントの1つです。
ここで、パナソニック創業者で経営の神様と言われた、
松下幸之助氏の名言を紹介します。
「3%のコストダウンは難しいが、3割はすぐできる」
正にセロベース発想ですね!
あなたも、この言葉の真意はお分かりでしょう。
3%なら今の仕事のやり方の延長で発想する。
しかし、30%だと今の仕事のやり方の延長では到底無理だ、
だから、新しい仕事のやり方を「開発」しなくてはならない。
その結果として、大きな改善ができるわけです。
これも実践した人しかわかりません。あなたもやってみて下さい。
[想像して下さい]
あなたの工場では、最近1年間、改善活動をしましたか?
管理者は「忙しい」「時間がない」が口癖になっていませんか?
今の状態が続くと、この先はどうなっていますか?
やばい!と思ったあなた、すぐはじめて下さいね。
旧ブログはこちらからどうぞ。
http://pe-michanpapa.hatenablog.com/
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