作業者に時間指示をしなくていい!は間違っている
こんにちは、技術士(経営工学)のカスヤです。
それでは、最後、利益を減らしている典型的なパターン5つ目を解説します。
ある部品の出来高を上げたいというメーカーのお話です。
1個作るのに20秒かかります。
しかし、1日の出来高を集計すると、なんと、1個40秒もかかっていたのです!
この作業は、午前午後に10分ずつ休憩があるので、
480分-20分=460分が作業時間になっています。
目次
中小製造業の工場は“おばけ”だらけ!
どうしてこの様なことが起こったのでしょうか?
調査すると、作業者は、最初は20秒で1個ずつ、作っていたのですが、
途中でその場を離れてしまいます。
休憩時間以外の作業中に勝手にトイレに行ったり、
品質問題が発生すると勝手に事務所に行ってなかなか帰ってこなかったり、
モノを探しに行ったり、更にはちょいと一服等々…
この様な目に見えないロス時間を、私達は“おばけ”とよんでいます。
中小製造業の工場は“おばけ”だらけです。
あるセミナーでこの話をしらた、ある経営者は、こう言いました。
「うちの工場は、おばけどころか、モンスターだらけだよ、(爆笑)…、…、はぁぁ」
この工場は、私達の指導を受け、大分“おばけ”がいなくなりました。
“おばけ”は利益を食いつぶしています。
しかし、問題の本質は、“おばけ”だらけだという事実に、経営者が現場で気づかないことです。
“おばけ”はモノづくりの最大のムダなのです。
そろそろ、あなたにも、おばけが見えてきたのではないでしょうか?!
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