コーヒーブレイク1 (日本の常識は世界の非常識01)
こんにちは、技術士(経営工学)のカスヤです。
週末はコーヒーブレイクです。
中国で、ある製品の量産立ち上げ準備をお手伝いしています。
量産がスタートしたのですが、トラブル発生で、先週も現場に行ってきました。
中国の工場では日々様々な問題が起こっています。
本日は中国工場との付き合い方についてシェアしましょう。
忍耐とコミュニケーションが大事(気合と根性!)
例えば不良品がきた場合、こんなやり取りがあります。
「これは依頼したものと違う!」と言っても、相手もすんなりとは聞いてくれません。
日本と違うのは「頑張ったんだけどこれが限界なんだ、これ以上無理」
と平気で言われてしまうことです。
日本の場合はがんばって対応してくれるけれど、彼らは平気で音を上げます。
「それが嫌なら他の工場でやってくれ!」みたいな。
最初、こいつらは何言ってんだ?!と思いましたが…、
これは本当に文化の違いと割り切りましょう。
とはいえ、諦められては困るのでここから交渉が始まります。
しっかり交渉しないと「これでいいのか」と思われてどんどん品質が下がってしまいます。
だからどこまでやり直してもらうか等、きちんと決めていかなければならないのです。
しかし、ラインで働いている作業員は、日本語・英語ができません。
・現場の工員(中国語のみ)
・ライン長(中国語のみ)
・製品を担当している責任者(日本語がカタコトだけどできる)
・交渉を担当している営業のお姉さん(日本語・英語がそれなりにできる)
という感じなので、だいたいは営業のお姉さんを通して話すことになります。
お察しの通り、これが厄介で、こちらの意図が正確に伝わりにくいんです。
だから工員、ライン長、製品担当、営業さんを前にして
「ここをよく見てくれ、隙間があるだろ? これが駄目なんだよ、だからこうしよう!」
といったことを身振り手振りで伝えつつ、リアルタイムで通訳してもらうわけです。
現場作業者もこっちが必死に頑張っているのを見て、言葉はわからないけど
「なるほど、こうすればいいのか」と理解してくれるのです。
正に、忍耐とコミュニケーションノウハウが重要なんです。
もちろん、人により理解度の違いがあるので、
各自に確認しながら、何度も説明する必要があるのです。
非常にしんどいですが、彼等は理解すれば、きちんと仕事はしてくれます。(今の所)
明日は、中国工場の安さだけじゃないメリットもご紹介します。お楽しみに。
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