こんにちは、技術士(経営工学)のカスヤです。
それでは、2つ目の要因を解説します。

ズバリ!利益が出ないのは、
工場の管理者・現場リーダーが、利益の出る仕事のやり方を知らないからです。

なぜ知らないのでしょうか?答えは簡単!
教えてもらったことがないからです。

正しい仕事のやり方を教わっていない管理者・現場リーダー

工場の技術的な教育は、日々の業務を通して学ぶことができますよね。
しかし、管理者・現場リーダーとして、部下を持ち、
どのように工場管理をしていけばよいか、という根本的な教育を現場で受けていません。

実は、これが中小製造業の致命的な弱点であり、
工場で起こる様々な問題の根本的原因はここにあると言っても過言ではないんです。

例えば、現場作業者が不良を出してしまいクレームになったとしましょう。
このとき、その不良を出した作業者は、実は全く悪くありません。

むしろ、不良を出させられた、という解釈が正しいんです。
作業者が、不良の出る仕事のやり方をして、不良を出したというだけのことなんです。

しかし、このようなことが起こったとき、
作業者を悪者にしているのであれば、間違いなく同じ問題が再発します。
悪いのは、正しい作業を教えていない現場リーダーです。

管理者や現場リーダーに対する現場での実践的教育の不足

管理者や現場リーダーは作業者に正しい作業を教えて、力量を上げることが仕事です。
とはいっても、管理者や現場リーダーは、そういった教育を受けていません。
だから、現場作業という自分の力が発揮できる安全な場所に逃げ込んでしまうのです。

管理者や現場リーダーに対する現場での実践的教育が圧倒的に不足している。

これこそが、利益が出ない最大の要因です。
現場リーダーになぜ作業に入っているのかと聞くと、ほとんど以下の答えが返ってきます。

「自分が作業に入らないと、納期に間に合わないから」
「自分にしかできない作業があるから」

一見もっともらしい理由に聞こえますが、実はどちらも錯覚に過ぎません。
なぜこれほどまでに、管理者や現場リーダーの役割が重要なのか、
それは、ものづくりの最高峰であるトヨタ生産方式で最も重要とされているからです。

以下、トヨタ流の教科書・管理編からの引用です。

トヨタの強さは,管理者のマネジメント能力の高さに端的に表れています。
 つまり,管理者や監督者が自分の本来の仕事や任務は何であるか,
 そのためにどんな行動をとらなければならないか,またどんな結果を出さなければならないかについて,
 十分に認識しており,それらを確実に実行に移せる。しかも,そうした人材を数多く育てている──。
 これがトヨタの優れた特徴であり,「普通の会社」と大きく異なる点です。

お分かり頂けたでしょうか。
管理者や現場リーダーに対する現場での実践的教育については別の機会に解説しますね。

次回は、3つ目の要因を解説します。

旧ブログはこちらからどうぞ。
http://pe-michanpapa.hatenablog.com/