こんにちは、技術士(経営工学)のカスヤです。
最近の中小メーカーを取り巻く環境は非常に厳しいです。

現在、顧客は値引き要望と短納期要望が強く、
値引きは3~8%、2週間の納期を1週間に(納期半減)することを要求しています。

場合によっては、翌日出荷という要求もあります。
中小メーカーは、このような状況にあっても何もしないでは生き残れません。

今やっているものづくりを根本的に変えなければなりません。

どうしたらよいでしょうか?中小メーカーの経営者の方からよく聞かれます。

でも大丈夫です。
このブログを読めば、ものづくりの盲点に気付くことができます。

というわけで、今回は総合リードタイムの短縮について考えてみましょう。

私達がこれまで300社以上に適用してきた結果ですので、信頼性は十分あると思います。

総合リードタイムとは

総合リードタイムとは、受注から出荷までの日数または時間です。

この時間短縮こそが利益をもたらします。

しかし、中小メーカーの管理者は、このことに気付いていない。
顧客から与えられた納期内で生産性向上を図ればよいと考えている。

今こそ、この発想を変える必要があります。

リードタイムの短縮には2つのメリットがあります。

①顧客に喜ばれ、感動を与える。

②生産性を向上させ、コストダウンの有力武器となる。

ものづくり全体の最適化は、総合リードタイムの短縮にあり。
これはトヨタ生産方式の最大の狙いである。
*この事実は意外と知られていません。

リードタイム短縮を考える

総合リードタイムは、図のように、

準備リードタイム(受注から製造開始まで)と
生産リードタイム(製造開始から出荷まで)の和になります。

①準備リードタイムの短縮
部材は、在庫補充方式で確保しておき、受注したらすぐに製造開始することが、
準備リードタイムを短縮させます。

このように、補充方式で部材在庫を持つことは、
全体最適の実現のためにはやむを得ません。

②生産リードタイムの短縮
生産リードタイム=各工程の正味加工時間+各工程間に停滞している時間(仕掛品の量)
で表されます。

通常、各工程に停滞している時間は、各工程の正味時間の10倍以上です。

だから、生産リードタイムの短縮は、工程間の仕掛品の量を減らすことにあります。

これは、生産計画の立て方で減らすか、
または製造で工程間の仕掛品を減らすルールをつくることで減らします。

このようにして、総合リードタイムの短縮を図ります。

総合リードタイムを決めたら、
顧客に対して「受注後何日(何時間)以内に工場出荷できます」と提案して下さい。

これが顧客感動であり、同時に生産性が向上し、コストダウンが図れ、一石二鳥です。

ここまでの話で、ピンとこないあなた、とりあえず営業担当者に聞いてみて下さい。
「品質とコストがほとんど同じ商品で、どこよりも短い時間で届くなら、お客はどう思う?」

営業担当者はこう言うでしょう。

「他に特別な要素がないなら、多くのお客は間違いなくその商品を選ぶよ!

「うちの工場でできるなら、すごいことだ、直ぐにやってくれ!」

最近の商品の品質とコストはほとんど変わらないですよね。

だから、市場ニーズは短納期化(リードタイム短縮)なんです。

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